原因不明の発熱

10月の後半、突然の寒気から始まる謎の発熱をした。

あっという間に39度を超え、解熱剤を使っても薬が効いた数時間38度台に下がる程度で一向によくならず、とほほだった。

結局のところ、原因はいくつか可能性までは絞れたものの

最終的になにかというのは分からずじまい。

珍しい経験なのでちょっとメモしておく。

 

発熱3日目に諦めて内科へいくものの、発熱以外症状ないので

「インフルエンザ検査しましょう」と言われ、隔離待合スペースで待たされたり

自分でも「そうか、インフルか。なるほど」

なんて納得したものの結果陰性。

そこから流浪の旅開始。

 

4日目、とりあえずもらった内科の解熱剤が無くなりそうで再度受診。

そこで相変わらず風邪っぽい症状(喉の痛み・咳・鼻水)が全くないことを話し

医師は悩む。

解熱剤追加で出しましょうと言われるも、私がそういえば・・・

と4日目になってからなんとなーくシモのほうがひりひりする(ような・・・)

と言うと「じゃあ婦人科へ行ったほうがいい」と。

相変わらず39度超えで、弱っていた私は「そうか婦人科か」と

原因を早く知ってよくなりたいという思いで大至急ネットで婦人科を検索。

普段不妊治療で通っている病院は不妊専門なので、

一般的な婦人科のかかりつけがない私。

そうして驚くことに、現在住んでいる市は割と人口多いはずなのに婦人科がびっくりするほど少なかった。そして診療時間も午前だけとか限定的。

そういえばニュースでお産難民とか聞いたことあるけど

もしかしてこういうこと?と気づく。

 

かろうじて午後もやっているところを見つけて、タクシーで滑り込む。

診療受付の終わり直前。予想はしていたけどとても混んでいる。

待合室は座れない女性がたくさん。

問診票を記入して渡す。2時間くらい待つかなーと力が入らない体でぼんやり考える。

問診票を受け取った受付の女性が慌て気味で診察室へ駆け込む。

(え?私?もしや重病?)

そして10人以上の待合にいる女性たちをすっ飛ばして割り込み診察となる。

どうやら重症患者として扱ってくれたらしい。

 

診察結果、外陰部に潰瘍のようなものがあるから、ヘルペスだろうと。

性行為で移るもので、初発は高熱が出る人いるんだと説明される。

こちらは全然納得しないけど医師はその線で話をすすめる。

夫としかしたことないし、ここ数か月全く行為自体してないし・・・と話すと

医師は診断は揺るがないかんじで、「ごくまれに公衆トイレなどで感染することも」

と付け足したがどうにも納得できず。

「でもヘルペスなら抗ウイルス薬があるからすぐによくなります」と医師。

ただし明日と明後日はこのクリニックは休診なので、

万が一症状が悪化するなら市内の皮膚科がある病院で

入院して点滴してもらうといいかも

(重症化すると飲み薬より点滴が効果的らしい)と言われて、ちなみにどの病院?

と病院名を教えてもらい帰宅。

 

で、結果あまりよくならず教えてもらった皮膚科がある病院へ行くことに。

入院する準備もしてアサイチで。

そこでヘルペスじゃない疑惑があがりはじめ(陰部潰瘍は難病のベーチェット病でもあるんだと)

、血液検査やらなんやら。

炎症反応(CRP)が高く、白血球数も激増しているので

体のどこかで炎症が起きている可能性があるけどどこだろう・・・と。

とりあえず抗生剤の点滴をして、解熱鎮痛剤(強いやつ)をもらって帰宅。

あとヘルペスではなくて帯状疱疹の可能性もあるとかで、

そうなると抗ウイルス薬はヘルペスより大量に飲まないといけないらしく

追加でもらう。

入院はさせてもらえなかった。どうやら入院してもできることはあまりないらしい。

着替えを入れて行ったバッグはただ邪魔なだけだった。

 

2日後、再診。

体に皮疹(結節性紅斑と毛嚢炎)が出始めたことを話す。

医師からは2日前の検査結果でヘルペス帯状疱疹も陰性だったと言われる。

婦人科で処方された飲み薬でウイルスが死んでしまったせいで検出できなかった可能性もあるけど、ヘルペスじゃないかもねと言われる。

皮疹をみせるとなんだか話の流れが変わる。ベーチェットの可能性が上がり

眼科の診察へまわされる。

ベーチェット病で一番怖いのは目のぶどう膜炎で、失明することがあるんだとか。

(今はいい薬でできたので失明率は下がっているみたい)

たかが発熱から、難病疑いになった自分に戸惑いつつ、

それならそれで子どもは諦められるなぁなんて思ったり。

 

結局、眼科ではぶどう膜炎は見つからず、ベーチェット病と診断するには

症状が足りないと言われる。

いいんだか悪いんだか(笑)。

熱は下がり始め、だるさが残るも飲んでいた薬の副作用だったようで

種類を変えてもらったらすっきりした。

最初の疑惑を否定するために後日最初にかかった婦人科へ検査結果をもらいにいくと

やはりヘルペス陰性。

 

で、皮膚科で1か月近く経過観察。

結局原因は不明のままで、ベーチェット病は疑いレベルでストップで

ベーチェット病ならよくなったり悪くなるから気を付けて様子見て

と言われて終了。

今後何かあれば今回の皮膚科で診察するし、引っ越しなどして通えなければ

電話等すれば今回のデータ等をもらえると。

とりあえず元気になったし、今後再発した時の対処方針もわかったし

安心なのだけど、再発はちょっと怖いから再発しないのが一番だわね。