成人式問題

数日たってワイドショーもひと段落したけど

晴れ着レンタル業者のばっくれ問題「はれのひ」。

あのニュースをみて日本は晴れ着を着るのが当たり前になっていて

それができない子というのはとても少数派扱いなんだなと。

 

かくいう私は、2浪中でセンター試験当日だったため

成人式の式典にはそもそも出ていない。

振袖を着て写真をとるということは一応したけれども

全然違う季節(夏くらい?記憶が怪しい)に親戚の結婚式で

着物を着たついでに写真屋さんで撮影したけど、

親戚から借りた振袖で、

メイクは超ダサい(年配の美容師さんがやったのでコントみたい)し、

全然いい思い出になってない。

写真は出来れば二度と見たくない(笑)ので実家の押し入れに。

 

仮に、浪人していなかったとして

高校から地元を離れた私には、成人式で再会する友人というのは

「小学校中学校の同級生」しかいないけど

一般的に成人式で再会して盛り上がる人間関係って高校とかじゃないか?

と思うわけで、どこまで行っても多数派のお祭りには乗り切れなかったはずなので

「浪人中でセンター試験受けてて参加できなかった」という欠席理由は

40歳を過ぎた今となっては出来すぎたもので有難かったりもする。

 

で、話を戻すと。

「子どもの貧困」が騒がれる時代に

晴れ着を着られない家庭の子どもが「無視」されるかのように

はれのひ被害者」が取り上げられるのがどこか気持ち悪い。

もちろん何十万円も予約金いれていて、着物を着られなかったのだから

完全なる被害者だし、彼女たちに落ち度はないのだし、かわいそうなんだけど。

 

涙ぐんでいる被害者たちをTVで見るたびに

「晴れ着をレンタルすらできなかった子」に気が行ってしょうがない。

そんなこと考えていたら朝日新聞に「養護施設出身者むけの成人を祝う会」

の記事が。

 

ざっくり引用>

 東京都内のある児童養護施設で14日、出身者の成人を祝う会が開かれた。施設は原則18歳で出なければならず、退所後の社会的な支援も十分ではない。「ひとりじゃないよ」。そう伝えるため、当時の理事長の女性らが4年前に始めた。善意で寄せられた振り袖に身を包んだ新成人の門出を、職員や先輩が祝った。

 

 児童福祉法上、施設で暮らせるのは原則18歳まで。退所後は親に頼れず、生活が行き詰まる子もいる。未成年者は保護者の同意がなければ賃貸住宅や携帯電話の契約もできない。

 「退所後もケアを続けよう」と、施設を運営する社会福祉法人の当時の理事長、坂本輝子さん(64)が呼びかけ、「成人を祝う会」を始めた。今年で5回目だ。

 新成人の着付けやヘアメイクはボランティアの女性6人が担った。振り袖は坂本さんの知人らから施設に無償で提供されたものだ。

 着付け後、新成人は先輩らと一緒に西新井大師(東京都足立区)に参拝。施設に戻ると赤飯やケーキが振る舞われた。「成人式を機に再会してケアすることが大切」と坂本さん。この日も新成人に声をかけて回った。「いつでも相談しにきなさいよ」

<ここまで

 

ちゃんと心配してくれる大人がいたんだ、よかった。

ああ、私はこういう感じで何かサポートできることないかな

そんなことを考えた。

まだ子どもに関わる仕事だったりボランティアだったりはしんどいと思っている

特に小さい子向けは。

どうしても「子どもができなかった私」を意識させられて

「子どもができた人」をうらやましく思う気持ちがむくむくしてしまうし

そんな「子どもができた人」が「私だったらこうしたのに」を実行していないことに

勝手にイラついてしまうのだ。

 

だけど、少しずつそんな気持ちも落ち着くだろう。

そうしたら、何か自分にできること、やってみたいそう思ってる。