樹木希林さん追悼番組をみておもう

彼女の破天荒ぶりを、世間一般では

「よくやった、あっぱれ、尊敬」

という流れがあって、それはそれで

なかなかできることではないという意味で正しいのだけれど

似たような「常識にとらわれない」親族

を持つ私としては、也哉子さん(娘)が

ただただ気の毒でならない。

 

みんな、ほめるべきはぐれずに大人になった娘だし

その娘をサポートする婿(もっくん)だし、

数えきれないほどの迷惑を受け止め、世間一般では~

という言い訳を一切使わせてくれない親にうんざりしてるのに

世間様はそんな親を「スバラシイ」とほめまくる日々。

 

想像すればするほど気の毒で。

 

でも、こんなわがままがある意味許されるのは

希林さんが「ちゃんと片付けして亡くなった」

「財産しっかり残した」

からなんじゃないか、と思うんだけど。

 

金もない、死ぬのは私なんだから生きてる限り好きにしたい、

片付けなんて嫌よ、という我が親族は

希林さんと同列に扱うのは失礼か(笑)。

 

でも、たたずまいというか、飄々と生きてる感じは似てるんだよなぁ。

 

也哉子さんとは私、年齢も近いので

TVで見るたび(希林さんが生きていた随分昔から勝手に)他人事には思えず。

あー、人生突っ走ったもの勝ちというのが地味に辛いっす。